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Accel Orbit 2026-10-01 アップデート内容

2026-10-01 のアップデートでは、AIエージェントに任せられる開発の範囲が Java(JavaEE 開発モデル)へ大きく広がりました。 あわせて、開発に必要な機能を組み込む手間と、生成されたコードを動かすまでの手戻りを減らしています。

このアップデートのポイント​

  • IM-Copilot を使った AI 機能を、AIエージェントに実装させられます(iAP 2026 Autumn 以降)
  • 共通マスタやキャッシュなどの基盤機能を使う Java のコードも、正しい作法で生成されます
  • 生成されたコードが、実行時につまずきにくくなりました(DBアクセス、REST API、2WaySQL、テーブル定義)
  • iAP 2026 Autumn 以降は、開発に必要な機能を IM-Juggling で選ぶだけで組み込めます
  • Docker を活用した検証環境が iAP 2026 Autumn に対応しました(ミドルウェアのバージョンも更新)
  • 検証環境では、ユーザモジュールを置いてビルドするだけで war に組み込まれます

AI を活用した開発の機能群を「Accel Orbit」と呼ぶようになりました​

intra-mart Accel Platform で AI を活用した開発を行うための機能群を、Accel Orbit という一つの名前で呼ぶことにしました。 Accel CLI、AIエージェント向けコンテキスト、AIネイティブ開発支援機能(旧称: 開発支援モジュール)、Visual Studio Code 拡張機能などは、いずれも Accel Orbit の構成要素です。 これまで個別の名前で案内していたツールや資材を、一つのまとまりとして把握できます。

「AIネイティブ開発」は、エージェントに仕様を渡して成果物を生成させ、検証と修正を繰り返しながら開発を進めるスタイルを指す言葉として、引き続き使います。

IM-Copilot の AI 機能を業務アプリケーションに組み込めます​

iAP 2026 Autumn 以降のプロジェクトでは、IM-Copilot の AI 機能を業務アプリケーションに組み込むコードを、AIエージェントに生成させられるようになりました。 社内の文書を踏まえて回答する仕組みや、AI から業務処理を呼び出す仕組みを、一から調べなくても実装を任せられます。

  • AI エージェント — 指示を受けて処理し、応答を返すエージェントを作れます。独自のツールやナレッジ検索を組み合わせたり、決まった形式で結果を返したりもできます。
  • RAG(検索拡張生成) — 社内文書などを分割・ベクトル化して登録し、検索結果を踏まえて回答する仕組みを作れます。
  • Tool Calling — AI アシスタントから業務処理を関数として呼び出せます。OpenAI・Azure OpenAI Service・Amazon Bedrock のどれを使う場合も、同じコードで動作します。
  • MCP サーバ — iAP 上の機能を、外部の AI エージェントから MCP(Model Context Protocol)で使えるようにするサーバを作れます。

基盤機能を使う Java のコードも AIエージェントに任せられます​

ユーザや組織などの共通マスタ、ログインユーザの情報、多言語化されたメッセージ、キャッシュ、独自の設定ファイル、CSRF 対策のトークン、モジュール間のデータ連携を扱う Java のコードを、intra-mart の正しい作法に沿って生成できるようになりました。 2026-09-01 で対応した認可・アカウント・ロールとあわせて、業務アプリケーションでよく使う基盤機能の多くを AIエージェントに任せられます。

IM-LogicDesigner のロジックフローで使う独自のタスク(フロー要素)も、Java で実装させられます。 スクリプト開発モデル(JSSP)でも、キャッシュを使うコードを生成できるようになりました。

追加したスキルは次のとおりです。

スキル何ができるか
java-im-copilot-agent-generatorIM-Copilot の Agent フレームワークによる AI エージェントの作成(2026 Autumn 以降)
java-im-copilot-rag-generatorベクトルストアを使った RAG(検索拡張生成)の実装(2026 Autumn 以降)
java-im-copilot-toolcalling-generatorAI アシスタントへの Tool Calling(関数呼び出し)の実装(2026 Autumn 以降)
java-im-mcp-generatoriAP 上で動作する MCP サーバの実装(2026 Autumn 以降)
java-im-logic-generatorIM-LogicDesigner の独自タスク(フロー要素)の実装
java-im-master-usageIM-共通マスタ(ユーザ・会社・組織・品目など)の操作
java-im-contexts-usageログインユーザの情報など実行コンテキストの取得、認証・管理者の判定
java-im-message-usageメッセージプロパティの取得(多言語化)
java-im-cache-usageキャッシュ API の利用とキャッシュ設定ファイルの作成
java-im-configuration-generator独自の設定ファイル(設定クラス・XSD・XML)の作成と読み込み
java-im-secure-token-usageセキュアトークンの発行・検証(CSRF 対策)
java-im-propagation-generatorIM-Propagation によるモジュール間データ連携の送受信
jssp-im-cache-usageスクリプト開発モデル(JSSP)でのキャッシュの利用

Java 向けのスキルは、プロジェクト作成時に Java の利用を選択した場合に配置されます。 IM-LogicDesigner のタスク作成は IM-LogicDesigner を、メッセージの取得は多言語化を、MCP サーバの実装は MCP を、あわせて選択している場合に配置されます。

スキル資材はこちらで公開しています。

生成されたコードが実行時につまずきにくくなりました​

実際に動かしたときに問題になりやすい点を洗い出し、スキルと規約に反映しました。 ビルドは通るのに実行時にエラーになる、結果が誤っている、といった手戻りを減らします。

  • DBアクセス(im_mirage) — 件数取得の SQL、更新時に値を設定していない項目の扱い、検索結果が 0 件・複数件のときの戻り値、2WaySQL のループや IN 句の組み立て方など、実行時エラーや誤った結果につながる書き方を避けるようにしました。SQL ファイル内のコメントが原因となるエラーは、検証スクリプトで事前に検出します。

  • REST API(Web API Maker) — 応答が error / data を持つ入れ物に包まれて返る構造と、画面側での受け取り方を明記し、画面で値を正しく受け取れるようにしました。

  • 認可 — ロールなどを認可の対象(サブジェクト)にする方法と、リソースの指定方法を追加しました。

  • IM-Workflow — Java で実装した処理対象者プラグインの登録方法(設定ファイルの配置場所、表示名の多言語化)を追加しました。

  • テーブル定義(DDL) — テーブル名・カラム名の付け方、主キーの設計、ファイル名、DB 製品ごとの推奨型を、独立した規約にしました。スクリプト開発モデルと Java のどちらでテーブルを扱っても、同じ規約でテーブル定義が生成されます。規約に沿っているかは、検証スクリプトで機械的に点検します。

  • 2WaySQL(スクリプト開発モデル) — 誤りやすい書き方への注意点を規約に加えました。

    • SQL ファイルにコメントを書かない(コメント内の記述がテンプレート構文として解釈され、実行時エラーの原因になるため)
    • IN 句を要素数に応じて組み立てる。空の配列を渡すと全件検索になってしまう場合があるため注意する
    • LIKE 検索のエスケープ文字、日付を条件分岐に使う場合のパラメータの渡し方、UPDATE 文の SET 句の組み立て方

    生成した SQL ファイルのコメントは、画面生成後の検証スクリプトでも検出します。

開発を始めるまでの準備を減らしました​

  • エージェント連携設定(MCP) — 利用するモジュールに応じて、必要な接続先だけが設定に含まれるようになりました(IM-LogicDesigner・IM-Workflow を利用する場合は、それぞれの接続先を追加)。接続先と API キーには accel login で登録した情報が埋め込まれるため、手で書き写す必要はありません。
  • 単体テストの設定ファイル — スクリプト開発モデルを利用する場合、単体テスト用の設定ファイル(jest.config.js)があらかじめ配置されます。Visual Studio Code 拡張機能でテストを実行する際に、設定ファイルを用意する必要がありません。
  • プロジェクトの依存ライブラリ — スキルが使う補助ツール(XML の検証、BPMN の解析、型チェック)の依存ライブラリを、プロジェクト全体ではなく各スキルの中で管理するようにしました。プロジェクトの package.json に含まれる開発用ライブラリが減ります。

その他の改善​

  • IM-LogicDesigner — 繰り返しタスクで変数をクリアする設定の注意点(周回をまたいで結果を蓄積する変数を対象にしない)を追加しました。
  • テナント環境セットアップ — ホットデプロイ直後に Java で実装したジョブを実行すると失敗する場合がある点と、その回避策を追加しました。
  • GitHub Copilot 向け資材 — 規約ファイルの説明(README)が、英語・中国語簡体字の環境でも配置されるようになりました。

必要な機能を IM-Juggling で選ぶだけで組み込めます​

iAP 2026 Autumn 以降では、開発に必要な機能を IM-Juggling のアプリケーション選択画面から追加できるようになりました。 ユーザモジュール(imm ファイル)を別途入手して組み込む必要はありません。

  • AIネイティブ開発支援機能 — 「Accel Orbit」を選択すると、配下の AIネイティブ開発支援機能のモジュールが組み込まれます。開発支援モジュール(velbench)から名称を変更しました。
  • デバッガモジュール — VSCode からサーバサイドスクリプトをデバッグするためのデバッガモジュールは、「モジュール開発支援ライブラリ」を選択すると組み込まれます。

2025 Spring 〜 2026 Spring では、従来どおりユーザモジュール(velbench-1.x.x.imm、im_eb_js_debugger-8.0.4.imm)を IM-Juggling で組み込みます。 AIネイティブ開発支援機能を組み込んだ後の手順(war ファイルの作成、デプロイ、テナント環境セットアップ)は、どちらのバージョンでも同じです。

Docker を活用した検証環境には、2026 Autumn 以降の環境でもデバッガモジュールがあらかじめ組み込まれています。

検証環境で iAP 2026 Autumn を利用できます​

Docker を活用した検証環境を iAP 2026 Autumn に対応させ、あわせてミドルウェアとライブラリのバージョンを更新しました。 2026 Autumn 向けの環境は、2026autumn-postgres / 2026autumn-oracle / 2026autumn-sqlserver ブランチで利用できます(ブランチの選択)。 変更内容は、スタンドアロン構成とクラスタ構成で基本的に共通です。

2026 Spring 向けの環境からの主な変更点は次のとおりです。

対象2026 Spring 向け2026 Autumn 向け
intra-mart Accel Platform2026 Spring2026 Autumn(提供されている雛形に更新)
Resin・Solr・Cassandra の Java 実行環境amazoncorretto:11.0.28-alpineamazoncorretto:11.0.32-alpine(Java 11 系を維持)
PostgreSQLpostgres:17-alpinepostgres:18-alpine
Oracle Database Free23.26.1.023.26.3.0(製品名は引き続き 26ai Free)
SQL Server2025-latest2025-latest(タグは変更なし。プラットフォームに linux/amd64 を明示)
war 生成用の Node.jsnode:22-alpinenode:22.23-alpine
Mailpitv1.27v1.31
テスト実行エージェントのベースイメージPlaywright v1.60.0-noblePlaywright v1.63.0-noble
Playwright MCP0.0.360.0.82
PostgreSQL JDBC ドライバ42.7.742.7.13
SQL Server JDBC ドライバ13.4.0.jre1113.6.0.jre11
Oracle JDBC ドライバ手動で配置(版の指定なし)手動で配置(ojdbc11 23.26.3.0.0 を対象)

バージョン以外では、次の点を変更しました。

  • PostgreSQL のデータの保存先 — マウント先を /var/lib/postgresql/data から /var/lib/postgresql に変更しました。PostgreSQL 18 のデータは、その配下の 18/docker に保存されます。2026 Spring 向けの環境のデータベースのデータは、そのままでは利用できません。
  • Oracle の起動待ち — 初回のデータベース作成に対応するため、ヘルスチェックの起動猶予を 20 分にしました。
  • Solr の資材 — 2026 Autumn 向けの資材にそろえました。版の表示は 9.6.0-1 のままですが、ベクトル検索用のスキーマ(2 ファイル)が変わっています。
  • テスト実行エージェントの依存関係の準備 — パッケージの圧縮ファイルを渡す方式をやめ、イメージのビルド時に node_modules と対応するブラウザーを準備するようにしました。文字コードに UTF-8 の指定も追加しています。
  • 追加するユーザモジュール — 旧 velbench とデバッガモジュールの imm ファイルを削除し、標準で組み込まれる Accel Orbit とデバッガを使う構成にしました。
  • 製品の設定 — IM-Juggling プロジェクト、IM-FormaDesigner の設定、IM-Copilot の設定とスキーマを、2026 Autumn の雛形に更新しました。

Resin 4.0.67、Cassandra 1.1.12、テスト実行エージェント 8.0.2、テスト実行エージェントの Java 17 系、Apache HTTPd の 2.4-alpine は変更していません。

検証環境では、ユーザモジュールを置くだけで war に組み込まれます​

Docker を活用した検証環境では、data/juggling/additional-modules 配下にユーザモジュール(.imm / .zip)を置いて juggling-build-war を実行するだけで、IM-Juggling プロジェクトへの組み込みから war の生成までが自動で行われるようになりました。

  • 差し替え — 同じモジュール ID のユーザモジュールがすでにある場合は、置いたもので差し替えます。
  • 失敗時の復元 — 組み込み後の構成の検証や war の生成に失敗した場合は、プロジェクトを組み込み前の状態に戻します。中途半端な状態のプロジェクトは残りません。
  • ビルド処理 — war・静的ファイルのビルドを、IM-Juggling ライブラリ(@intra-mart/juggling-core)で行うようにしました。

ユーザモジュールを war・静的ファイルへ直接展開していた extract-imm コンテナは廃止しました。上記の方法に切り替えてください。

既存の環境で利用する場合は、リポジトリを最新の状態に更新し、docker compose build --no-cache juggling-build-war でイメージを再ビルドしてください。

目的の情報にたどり着きやすくなりました(ドキュメント)​

  • Accel Orbit の全体像 — トップページに Accel Orbit とは を追加し、Accel Orbit の位置づけと構成要素を一か所で確認できるようにしました。用語集に「Accel Orbit」と「AIネイティブ開発」を追加しています。
  • iAP のバージョン別の導入手順 — AIネイティブ開発支援機能の セットアップ と、Visual Studio Code の活用の サーバ側の準備(デバッガモジュール)を、iAP のバージョン別(2026 Autumn 以降 / 2025 Spring 〜 2026 Spring)の手順に書き直しました。お使いの環境に合う手順を選んで進められます。
  • 名称の変更 — ドキュメント全体で「開発支援モジュール(velbench)」を「AIネイティブ開発支援機能」に改め、必要な箇所に旧称を併記しました。対応する iAP のバージョンの記載も、「2026 Autumn 以降を想定」から「2025 Spring 以降」に改めています。
  • ユーザモジュールの追加手順 — Docker を活用した検証環境の付録にある ユーザモジュールの追加 を、新しい方法に合わせて書き直しました。差し替えの動作、ファイルを削除してもプロジェクトからは外れない点、失敗時の復元について記載しています。war・静的ファイルを再ビルドすると data/juggling/public と data/juggling/war に直接追加したファイルが消える点と、設定ファイルの上書き先が生成される war の WEB-INF である点も明記しました。

※ 2026-09-01 以前の変更履歴は、公開時点の名称のまま掲載しています。

Accel CLIの機能強化を行いました​

  • 内部のパフォーマンス改善を中心とした機能強化を実施しました。
  • スキル内部で利用するスクリプトで利用するライブラリの配置場所を.accel/配下に変更しました、これによりユーザが管理するプロジェクトに内部スクリプトのライブラリが記載されないよう改善されました。
  • Accel Platform 2026 Autumn (8.0.40)が選択可能となりました。
  • CLI利用におけるインタフェースに変更はありません。

過去に提供した先行リリース資材からのアップデート方法​

プロジェクトのルートで、次のコマンドを実行してください。

bunx @intra-mart/accel@latest update --asset-ref=production-v1
注意

--asset-ref=production-v1 の指定を省略しないでください。

accel update が利用できない場合は、accel detach → accel attach で資材を入れ替えてください。

今回追加した Java 向けのスキルを利用する場合は、更新時に機能の選択で Java を追加してください。IM-Copilot と MCP サーバに関するスキルは、iAP 2026 Autumn 以降のプロジェクトで配置されます。